勉強会
先日、自分が主催して初めて勉強会なるものを開きました。
この一年『演劇とは』を自問自答する時間を過ごしてきました。
「自粛」により新型コロナウィルスの恐怖を感じ、人が集まる場所は危険だと、主に飲食店などは営業時間が短縮されました。
劇場も人が集まる場所です。
いえ「人を集める場所」です。
当然、劇場は閉鎖されたり、ソーシャルディスタンスを取るために入場制限されてます。
活動する場に制限がかかると、そこで働くスタッフに影響が出ます。
スタッフだけではありません。
勿論、役者も生活が出来ません。
演劇人は悲痛な声をあげましたが、
それに対して非難の声もあがりました。
そして私たちはその声に敏感に反応して、
「この世の中に演劇は求められてない」と自らを傷つけ悩み苦悶する事になりました。
でも果たして本当に求められてないのでしょうか?
『演劇が日常生活の中で求められるように、
もっと興味を持ってもらえるように私たちは積極的にアピールして活動する事が必要』だと思いました。つまり僕ら側にも、それなりの責任はあると思いました。
人生において演劇は必要なんだ。
豊かに暮らすために芸術は必要なんだと。
勿論、こんな活動は今までもやってきたと先輩たちは言います。
そして恥ずかしいのですが。
僕はその先輩たちの活動に乗っかって後を着いて来ただけでした。
1月に日本演出者協会東海ブロックのセミナーに参加した時に、いろんな演劇人に直接お話を聞きました。コロナ禍での劇団運営の事、公演を打つ難しさ、演劇ビジネス、マネジメントの未来など。
その中で「今後は演劇を取りまく環境が変わっていく」とみんなが同じ発言をする事に気がつきました。
そしてそれに対して一様に向き合う気持ちが芽生えている事もわかりました。
~淘汰されていく演劇公演~
今まで、プロもアマも関係なく舞台に立ち芝居は上演されてきました。手を挙げて「私は役者です」と名乗れば役者になれるのです。
自由に役者と名乗っていいのです。
また、内容に関係なく、上手い下手も関係なく、演劇は全てを受け入れてきました。
これからも変わりなく受け入れて行くと思いますが、コロナ禍により環境が変わる今後は
良いものと悪いものがハッキリと別れていき、質の悪いものは取り残され消えていく事になるかも知れません。
その判断をするのはお客さまです。
判断されるのは私たち役者です。
ますます「面白くないものは観に行かない」となるでしょう。今まで義理で買ってもらってたチケットも「コロナだから」と、とうとう買ってもらえなくなる。こうなったらもう終わりです。この劇団の舞台はコロナ禍でも絶対に観たい! と劇場に足を運んで観てもらえる芝居を創らないと演劇全体がダメになると言うわけです。今こそ力を合わせて全体の底上げをしていかないといけません。
インスタントラーメンの普及に生涯をかけた安藤百福の精神ですね(笑)
が、それに比べると僕は微力の微にもならないでしょう。
しかし、なんとかみんなと切磋琢磨して、
前に進みたいと思いました。
そこで勉強会と称して、
リーディング「病は気から」の出演者に声がけをして集まってもらいディスカッションを
催しました。
それが1回目の勉強会の内容でした。
話し合いの中で、役者がまず大切に伝えるのは『言葉』だと確認し、それには「間」「音」「リズム」と基礎をわかっておかないといけない事を話し合いました。
今後も勉強会を開いていこうかと思っています。
次回はなにを勉強しようかなあ~
引き続き間、音、リズムをどう体現するか。
腹式呼吸とは?
なんのも良いかなあ(^^)
経験してきた事を、
自分の言葉で話せるように
伝えられるようにしないといけないと
思っております。